株式会社環境システム社は、「10年先のキレイを保つ清掃品質」の徹底により、日本全国の数多くの温浴施設・病院・福祉施設・飲食店などの清掃業務を請け負っています。
飲食店を運営していると、厨房で、排水溝が詰まることがよくあります。
排水溝が詰まる原因や解決方法を知りたいという人も多いのではないでしょうか。
排水溝が詰まる原因を知り、解決方法を把握しておけば、排水溝に困ることもありません。
この記事では、排水溝が詰まる3つの原因と解消方法について述べていきます。グリストラップ清掃についての情報や排水管詰まりの予防方法についても解説していますので、ぜひ読んでみてください。
厨房の排水溝が詰まる原因は、主に以下の3つです。
排水溝が詰まった場合、悪臭や害虫、ネズミなどの発生のリスクが上がります。原因を知っておくと、そのような危険性を回避できるので、飲食店を経営している方は詳細をチェックしておきましょう。
厨房から大量の油脂が排出されると、排水溝が詰まります。
飲食店で扱う食品や提供する料理はさまざまですが、油をよく使用するお店であれば、油脂で排水溝が詰まりやすい傾向にあります。特にラーメン屋や揚げ物店は、他のお店よりも油脂の排出量が多いため、排水への注意が必要です。
油脂をたくさん排出するようなお店では、一般的な掃除だけでは限界があります。除去し切れない油分があると、定期的な清掃を行っていたとしても、少しずつ蓄積した油が排水管の壁面に固着します。
さらに固着した油分が蓄積していくと、排水管を狭くするため、今まで問題なかった流水量でも処理できなくなってしまいます。
油脂が原因で、排水溝がつまらないようにするためには、定期的な清掃とともに高圧洗浄を使用した掃除も欠かすことができません。
高圧洗浄なら、しつこい油汚れや固形化した油も除去することが可能です。定期的に行うように心がけましょう。
割り箸やお手拭きなどの大きめのゴミが原因で、排水溝が詰まることもあります。
飲食店であれば、多少のゴミが排水溝まで流れてしまうことは、よくあります。多少のゴミであれば、排水溝に流れたとしても詰まることなく処理できます。
しかし、無造作に大量のゴミを流してしまうと排水溝は詰まってしまいます。
割り箸やおしぼりの袋といったゴミは、排水が流れるのを大きく妨げるため詰まりの原因になります。
大きなゴミによる排水溝の詰まりを解消するためには、シンクの場所とゴミ箱の設置位置が重要です。
客席から食器などを片付ける際、お皿にあらゆるゴミを乗せたままシンクへ運ばれてきます。
既存のゴミ箱の位置が、シンク周りやシンクに運ばれていくまでの導線から外れていると、そのまま排水へ流してしまうケースが多発します。
ゴミ箱が導線上にあれば、割り箸や紙ナプキンなど目視できるゴミをすぐに捨てることが可能です。
ゴミ箱が作業導線から離れていると、捨て忘れが起きます。
大きなゴミが原因で詰まる可能性があれば、ゴミ箱の位置を見直すことから始めましょう。
または、排水溝にゴミがたまってきていると気がついたら、その都度清掃するとゴミによる詰まりを解消しやすくなります。
排水管の傾きが変形すると、厨房の排水溝は詰まりやすくなります。
排水管は勾配をつけることによって、排水がスムーズに流れるように設計してあります。
しかし、その勾配の角度が何らかの原因で変わってしまうと、普段ならスムーズに流れていた水も流れにくくなります。
排水管の勾配が変化する原因としては、地震や自然災害、経年劣化による地盤沈下が考えられます。
このようなことが原因となり勾配がずれると、厨房からの排水が詰まり、問題が生じて店舗経営にも大きな悪影響与えるでしょう。
万が一、勾配がずれてしまった場合は、従業員だけで修復するのは難しい作業です。
無理をせず、水道業者に依頼して直してもらう必要があります。
地震などの災害が起きた際は、混乱が生じて適切な判断が難しくなることも多いため、対処方法を事前に確認して、すぐに対処できるようにしておきましょう。
万が一、排水溝が詰まってしまった場合に、解消方法を知らないと適切に対応することができません。
排水溝は、店内に汚水が溢れ出る危険がある部分です。溢れ出る水は汚水なので、即座に清掃しないと悪臭が取れなかったり、雑菌が蔓延しいろいろな病気を引き起こしたりします。
また、排水溝は、シンクからグリストラップまでの途中にあります。詰まっているところを明らかにしないと詰まりは解消されず、不衛生な環境が続きます。
詰まりの状態によっては、営業できなくなる場合もあります。早く営業再開できるためにも、詰まりを解消する方法を身につけておきましょう。
以下に、3つの解消方法をご紹介します。
多くの飲食店は、厨房にグリストラップを設置しています。
グリストラップは、厨房からの排水と油脂分を分別して、排出できるようにする物です。
しかし、定期的な掃除を行わずに放置していると、油脂をろ過する機能が落ちてしまいます。
一槽目のバスケット部分、二槽目の油脂をろ過させる部分、三槽目のトラップ管の部分のそれぞれの部分にたまったゴミを撤去することで、おおよその詰まりを解消できます。
もし、グリストラップ内にゴミが詰まっている状態で厨房の水を流すと、行き場がない排水が排水溝にたまります。そのまま、グリストラップ内のゴミを除去しなければ、汚水が店内に溢れる危険性があります。
排水溝が詰まったら、すぐにグリストラップ内を確認しましょう。
グリストラップの清掃不足が原因であれば、グリストラップを徹底清掃することで解消することができます。
大量の油脂が原因で、排水溝が詰まっている場合は、業務用のパイプクリーナーを使い、分解していく方法が効果的です。
家庭で使用できるようなパイプクリーナーは、ドラッグストアやコンビニでも販売しています。
しかし、強い油汚れが付着している場合には、業務用のパイプクリーナーのような強力な薬剤を使用しなければなりません。
インターネット通販を見てみると、水道業者でなくても購入できるような業務用パイプクリーナーが販売されています。
ただし、業務用パイプクリーナーを使用する際は、マスクとゴーグルの着用が必要です。
一般的に、販売されている商品よりもかなり強力な薬剤であることを覚えておきましょう。
また、強力な薬剤は、使用することで排水管を痛めてしまい、排水管に不具合を与える可能性があるので、充分に注意した上で使用する必要があります。
掃除していない期間が長期間で、汚れが完全に固まってしまっているような油汚れには、業務用クリーナーが効かないこともあります。
パイプクリーナーでは、どうしようもできない油汚れは高圧洗浄を使用したり、清掃業者に依頼したりすることも検討しましょう。
強めの油汚れには、ドレンクリーナーというアイテムがあります。
ドレンクリーナーには、ワイヤーの先に、油汚れによる詰まりを削り取るための金具が付いています。
排水管の内部へドレンクリーナーを挿入し、ボタンを押すと排水管内で先端部分の金具がぐるぐる回り、油汚れを削り落としてくれるものです。
排水管のサイズによって、先端の金具を変更することもできます。
排水管の幅が小さめであれば、小さめの金具を使用し、幅が大きい場合は、先端が長めの金具を活用できます。いろいろな飲食店の排水管詰まりへ対応できることが特徴です。
度連クリーナーは比較的強力な油汚れに対して、効果的であるため、他のアイテムでは落ちなかったような汚れや排水管詰まりがあった場合に、活用してみるとよいでしょう。
飲食店で、排水溝を詰まらせないためには、グリストラップの清掃を定期的に行うことが必要です。
排水に含まれる油脂分を分離し、せき止める働きがグリストラップにはありますが、清掃を行わないとその「ろ過機能」がなくなってしまいます。
定期的なグリストラップの清掃を行うためには、その重要性を従業員全体に理解してもらうことが必要です。グリストラップの清掃を怠ると、悪臭が発生したり、害虫が湧き出てきたりします。
その結果、自分たちの労働環境が悪化したり、お客様にも不衛生であったり、不快な環境になってしまいます。
グリストラップは、清掃が大変であるため、徹底的に掃除を行うとなると従業員への負担が大きくなります。従業員の人が清掃を怠り、グリストラップの中を詰まらせてしまう傾向にあります。
しかし、清掃を怠ることで「お店を営業できなくなる危険性がある」と理解できていれば、清掃を怠る抑止力になります。
清掃を怠ることで、自分たちの労働環境にも悪影響があるということを知れば、定期的な清掃も苦ではなくなることでしょう。従業員同士の理解を深め、定期的な清掃を行うことが大切です。
グリストラップは、厨房からの排水を適切に処理し、下水に流すための排水設備です。
排水として流せる物質は、下水道法で厳しく制限されています。
そのため、飲食店から出る油脂分をそのまま下水に流してしまうと、「下水道法違反」となる可能性があります。
環境汚染につながるリスクがあるため、厨房から出る排水の油脂分をグリストラップでせき止めて、適切に処理しましょう。
グリストラップの一槽目では、厨房からの排水の中にある残飯や野菜クズなどの大きなゴミをキャッチします。排水分をそのまま流すため、網目状のカゴが設置されています。
大きなゴミを取り除いた後の水分は、二槽目へと進みます。
二槽目は、油脂が水面に浮上して、三槽目へと進まないような仕組みになっています。
三槽目では、二槽目で取りきれなかった油脂がキャッチできます。
この三槽構造で可能な限り、綺麗な水だけを下水に排出する仕組みになっています。
グリストラップの清掃不足で、排水溝の詰まりが発生した場合は、専門業者に依頼することもおすすめです。従業員だけでは、落とせなかったような汚れや詰まりを解消することもできます。
専門業者に依頼する場合は、2万円〜5万円の費用がかかります。
店内の環境や排水溝の詰まり具合によって、必要となる器具や清掃の手間が異なってきます。他にもさまざまな要因で、費用が変わることもあるので、目安として覚えておきましょう。
厨房の排水溝に設置するグレーチング蓋は、様々なタイプがあるので選び方が重要です。
適切な蓋を選ぶことで、長持ちさせることができたり、詰まりの予防にも効果を発揮したりします。
以下に蓋の選び方を紹介します。
厨房で使用するグレーチング蓋の素材は、「ステンレス」が適切です。
素材には、プラスチックやスチールといった素材がありますが、ステンレスを選ぶようにしましょう。
ステンレスであれば、排水によるサビの防止につながり、長持ちしやすいためおすすめです。
蓋の上を歩いても、問題がない耐久性がある素材を選びましょう。
形状に関しては、溝の形に合わせて選びましょう。
溝蓋タイプ、U字溝タイプ、ます蓋タイプ、かさあげタイプ、ステンレス玄関マットの5種類があるため、店舗に設置している排水溝の形状に合わせて選ぶことが大切です。
また、詰まり防止を考えるのであれば、「取り外ししやすいか」という点でも選択しましょう。いざというときに、従業員だけで取り外しできなければ、何も対応できません。
目の細さは、普通目と細目の2種類ありますが「細目」を選びましょう。
細目は、ゴミなどが排水溝やグリストラップに入ることを防いでくれます。
しかし細目だと、中の状態が確認しづらいので流水具合や汚れは、グレーチングを上げて確認する必要があります。
厨房内は、油汚れによって滑る可能性があります。
そのため、滑り止め機能がついた蓋を選ぶようにしましょう。
ザラザラタイプやイボイボタイプといった、いろいろなタイプがあるため好みのものを選びましょう。
従業員のケガ防止を考えるのも必要なポイントです。
グレーチングにかかる重さによって、その蓋の荷重条件は異なります。
歩道用と車道用に分かれていますが、厨房内は人が乗って問題ないものであれば充分であるため、歩道用のものを選ぶとよいでしょう。
ただし、排水溝の上に機械を置かなければいけない場合は、機械の重さも考慮したタイプを選びましょう。
厨房の排水が詰まらないようにするためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に、グリストラップに関しては清掃を怠ると排水がつまり、害虫発生や悪臭が漂う原因になります。
従業員で定期的に清掃を行うと、そのようなリスクを防止できる可能性が高くなります。
しかし、従業員だけでは、落ちない汚れも付いてきます。素人による清掃には、限界があります。
そのため、年に数回は、プロの業者にグリストラップの清掃を依頼しましょう。
専用の器具を使用して、普段の清掃では届かないような部分の汚れも除去できます。
グリストラップを長く使用するためにも、プロの業者による清掃を定期的に行うことをおすすめします。
ここまで、厨房の排水溝が詰まる原因や対処方法について解説してきました。
詰まりを防止するためには何が原因かを知り、適切な対処を行うことが大切です。
従業員だけで、清掃を行うことも大切ですが、年に数回はプロの業者に依頼することも効果的です。
自分たちでできる日常清掃と、プロにしかできない定期清掃を使い分けて清潔な店舗を維持して下さい。
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