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医療施設の施設清掃は床材の種類で変わる!素材別の清掃方法とワックスの要否

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長尺シート?タイル?床材で変わる清掃方法とワックス管理の考え方

医療施設の床清掃は、床材の種類によって正解が変わります。
長尺シートには樹脂ワックスによる保護が基本ですが、ノーワックスタイプの床に塗ると密着不良や滑りの原因になります。
まず自院の床材が何かを特定すること。
これが床管理の第一歩です。
「廊下の黒ずみが取れない」
「ワックスって全部の床に塗るものじゃないの?」
「業者の見積もりに『剥離洗浄』とあるけど必要なの?」
床材の名前を正確に知らないまま管理している施設は、実は少なくありません。
素材に合わない清掃を続けると、光沢の低下どころか床材自体の劣化を早めてしまうこともあります。
この記事では、医療施設でよく使われる床材の種類と、素材別の清掃方法・ワックスの要否を整理します。
読み終えれば、業者の提案が自院の床に合っているかを自分で判断できるようになります。

この記事のポイント3つ

  • 医療施設の床の主流は長尺シート(ビニル系)。防汚・防滑の機能床も増えており、まず種類の特定が必要
  • ワックスは「塗るべき床」と「塗ってはいけない床」がある。ノーワックス床への塗布はトラブルの元
  • 黒ずみが取れない床はワックスの劣化蓄積が原因のことが多く、年1回程度の剥離洗浄でリセットする

この記事の結論

  • 一言で言うと「床材の特定なくして、正しい床清掃はない」
  • 長尺シート=ワックス管理が基本、ノーワックス床=中性洗剤での定期洗浄が基本
  • 医療施設の床は「見た目の清潔感」と「転倒防止」の2つの視点で管理する
  • 剥離洗浄や機械洗浄は専門知識が必要なため、床材ごとの実績がある業者に相談する

医療施設で使われる床材の種類と特徴【まず自院の床を特定する】

最も多い「長尺シート」。ビニル系床材の特徴と弱点

病院やクリニックの廊下・待合室で最も多いのが、塩ビ系の長尺シートです。
継ぎ目が少なく水拭きに強いため、医療施設の定番になっています。
弱点は、表面が細かい傷で徐々に曇り、皮脂や靴汚れを抱き込んで黒ずむこと。
これを防ぐために樹脂ワックスで表面を保護するのが基本の管理方法です。
現場スタッフ曰く「黒ずみの正体は床そのものではなく、劣化したワックス層の汚れであることが大半なんです」。
つまり、ゴシゴシ擦っても落ちないのは当然で、汚れを抱えたワックスごと管理し直す必要があるということです。
擦って落ちない汚れに強い洗剤を使い、床の表面を傷めてしまう。
そんな悪循環に入っている施設も見かけます。

タイル・石材系の床。硬くて丈夫だが目地に注意

エントランスやトイレでは、磁器タイルや石材系の床も使われます。
表面は丈夫で薬品にも比較的強い一方、汚れは目地に溜まります。
目地はセメント系で多孔質のため、皮脂や尿汚れが染み込みやすく、臭いの発生源にもなります。
トイレの「なんとなく臭う」の原因が、便器ではなく床の目地だったというケースは本当に多いです。
拭き掃除だけでは目地の奥まで届きません。
ケースによりますが、タイル床には基本的にワックスは不要です。
ポリッシャーやブラシでの定期的な目地洗浄が効果を発揮します。

増えている「ノーワックス床」と特殊機能床

近年の改修では、表面に特殊コーティングを施したノーワックスタイプの床材が増えています。
帯電防止床や防滑床など、手術室・検査室・浴室向けの機能床もあります。
よくあるのが、ノーワックス床と知らずにワックスを塗ってしまう失敗です。
密着せずにまだらに剥がれ、かえって見た目が悪くなります。
ある整形外科クリニックでは、リハビリ室の防滑床に善意でワックスを塗ってしまい、滑りやすくなって慌てて除去した例がありました。
高齢の患者さんが多い施設で、転倒リスクを高める床管理は本末転倒です。
床材が不明な場合は、施工時の図面や仕様書を確認するか、業者に判定を依頼してください。

素材別の清掃方法とワックス管理【日常・定期・剥離のサイクル設計】

ワックスが必要な床、不要な床。判断の基準

樹脂ワックスが必要なのは、一般的な長尺シートやビニル床タイルです。
光沢の維持、傷や汚れからの保護、清掃効率の向上が目的です。
不要なのは、ノーワックス床、防滑床、タイル・石材系の床。
迷ったら目立たない場所で試し塗りをし、密着するかを確認する方法もあります。
ワックスを弾いたり、乾いてもまだらになったりする床は、塗布に向かない床と判断できます。
判断がつかないまま全面に塗るのだけは避けてください。
正直なところ、この判定を誤ったまま数年管理されている施設は珍しくありません。
床の管理方針を一度リセットして仕様を文書化しておくと、業者が変わっても品質を保てます。

日常清掃と定期清掃の組み方。医療施設ならではの考え方

日常清掃は、除塵(ダスタークロス)と水またはワックス対応洗剤でのモップ拭きが基本です。
厚生労働省の院内感染対策の考え方でも、床などの環境表面は日常的な清拭清掃を基本とし、広範囲の消毒を日常的に行う必要はないとされています。
血液や体液で汚染された場合のみ、その箇所を消毒対応する。
この線引きを清掃手順書に明記しておくと、現場の迷いが減ります。
定期清掃は、機械洗浄とワックス塗布を2〜6カ月に1回程度。
人通りの多い外来廊下は間隔を短く、病棟は長めに、といったメリハリが費用対効果を高めます。
全フロアを一律の頻度で契約すると、費用が膨らむわりに肝心の外来が追いつかないことがあります。
エリアごとの使用状況を業者と共有し、頻度に差をつけた仕様書を作るのが賢いやり方です。

黒ずみのリセットは剥離洗浄。頻度と費用相場

ワックスは塗り重ねるほど古い層に汚れが蓄積し、黒ずみやムラになります。
これを専用剥離剤で全部剥がしてから塗り直すのが剥離洗浄です。
頻度は年1回〜2年に1回が一般的な目安。
費用は一般的な相場として1平方メートルあたり300〜600円前後とされ、面積や夜間作業の有無で変わります。
ある透析クリニックでは、開院以来7年間ワックスを重ね続けた廊下が茶色く変色していました。
最初は「張り替えしかない」と半信半疑で剥離洗浄を依頼したところ、元の色が戻り、張り替え費用の数分の一で済んだそうです。
院長の一言は「床が新しくなったのかと患者さんに聞かれました」。
張り替えを検討する前に、まず剥離洗浄で改善するかを業者に見てもらう価値はあります。

よくある質問

Q1:自院の床材が何か分かりません。どう調べればいいですか?

A1: 施工時の図面・仕上げ表で確認するのが確実です。
書類がなければ、清掃業者に現地判定を依頼できます。
見た目だけの自己判断でワックスを塗るのは避けてください。

Q2:ワックスは何カ月ごとに塗るべきですか?

A2: 人通りの多い場所で2〜3カ月、少ない場所で6カ月が目安です。
光沢の低下や歩行部分の白っぽさが塗り時のサインです。
ノーワックス床には塗布不要です。

Q3:剥離洗浄は本当に必要ですか?費用が気になります。

A3: ワックス床なら年1回〜2年に1回が目安です。
相場は1平方メートルあたり300〜600円前後。
黒ずみを放置すると張り替えになり、費用は桁違いに上がります。

Q4:床の消毒は毎日必要ですか?

A4: 日常は清拭清掃が基本で、毎日の広範囲消毒は必須とされていません。
血液・体液汚染時にその箇所を消毒するのが標準的な考え方です。
自院の感染対策指針に沿って手順化してください。

Q5:診療時間中に床清掃はできますか?

A5: 除塵やモップ拭きは診療中でも可能です。
機械洗浄やワックス塗布は乾燥時間が必要で、休診日や夜間が基本です。
転倒防止のため、作業中の注意表示は必須です。

Q6:カーペット敷きの待合室はどう管理すればいいですか?

A6: 日常はバキューム、定期的にシャンプー洗浄やスチーム洗浄を行います。
染み込み汚れに弱いため、医療施設では年2回程度の洗浄が目安です。
汚染リスクの高い区画には不向きな床材です。

Q7:業者を選ぶとき、床清掃で確認すべきことは?

A7: 床材の判定力、剥離洗浄の実績、医療施設での作業経験の3点です。
「全部同じワックスで」と言う業者は要注意。
2〜3社の見積もりで、床材ごとの提案内容を比較してください。

まとめ

床清掃の正解は、床材の種類で決まります。
長尺シートはワックス管理、ノーワックス床は定期洗浄、タイルは目地ケア。
素材に合った管理を続ければ、清潔感と転倒防止を両立しながら、床材の寿命そのものも延ばせます。

この記事のまとめ:要点3つ

  • まず自院の床材を特定する。不明なまま清掃・ワックス管理をしない
  • ワックスは長尺シート系に有効。ノーワックス床・防滑床への塗布はトラブルの元
  • 取れない黒ずみは剥離洗浄でリセット。張り替え前に業者へ相談を

まずは廊下と待合室の床を見て、黒ずみやワックスのムラがないか確認してみてください。
気になる箇所があれば、複数社を比較した上で、床材を見極めて提案してくれる業者に相談することをおすすめします。


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