清掃の回数を「時間割」ではなく「利用状況」で決める方式をオンデマンド清掃と呼び、人感センサーや利用カウンターのデータを使えば、清掃工数を1〜3割適正化しながら汚れのピークに人を集中させられます。
判断基準はシンプルで、利用にムラがある施設ほど効果が大きく、常時満員の施設ほど効果は小さくなります。
「午前のトイレ清掃、ほとんど汚れてないのに毎日やっている」
「逆に混雑日の夕方はいつも間に合っていない」
「回数を減らしてクレームが来たら誰が責任を取るのか」
管理担当者がこう迷うのは、清掃仕様書が「1日◯回」という回数契約で組まれており、実際の汚れ方と連動していないからです。
この記事では、センサーやデータを使った清掃の仕組みと導入手順、費用感、そして向かない施設の見分け方まで整理します。
仕様書を作り直す前に、判断材料をそろえてください。
回数固定の清掃は、平均的な利用を想定して組まれています。
ところが実際の施設利用は平均どおりに動きません。
ある商業施設のトイレでは、平日午前の利用が休日午後の4分の1程度しかないのに、清掃回数は毎日同じでした。
つまり平日午前は過剰清掃、休日午後は清掃不足。
ムダとヌケが同じ仕様書から生まれていたわけです。
正直なところ、これは清掃会社の怠慢ではなく、契約の組み方の問題です。
利用データを見ずに回数を決めれば、誰がやってもこうなります。
オンデマンド清掃の起点になるデータは主に3種類です。
第一に、人感センサーや入退室カウンターによる利用人数。
第二に、トイレの水栓・便器の使用回数データ。
第三に、巡回スタッフによる目視チェックのスコア化です。
「利用◯回ごとに清掃1回」「スコアが基準を下回ったら即対応」といったルールをあらかじめ決めておき、清掃員は固定の時間割ではなく通知やデータに応じて動きます。
たとえば「トイレ利用100回で巡回1回」と決めれば、閑散日は2回で済み、混雑日は自動的に6回に増える。
清掃量が汚れ発生量に比例する状態になるわけです。
ケースによりますが、海外の空港や国内の大型商業施設ではすでに標準的な運用になりつつあります。
高価なIoT機器がなくても、レジ通過数や予約数など既存データで代用する簡易版から始められます。
効果を分けるのは利用のムラです。
曜日や時間帯で利用が2倍以上変動する施設は、オンデマンド化の効果がはっきり出ます。
温浴施設、商業施設、イベントホール、観光地の公衆トイレなどが典型です。
逆に、常時稼働率が高い医療施設の外来トイレなどは、結局毎時清掃が必要になり、固定回数との差が出にくい。
また、感染対策上の定時清掃が求められる区画は、データに関係なく回数を守るべきです。
食品を扱う区画も同様で、HACCPの考え方にもとづく衛生管理計画で定めた頻度が優先されます。
「全館一律で導入」ではなく「ムラの大きい場所だけ」が鉄則です。
迷ったら、過去半年のクレーム発生場所と時間帯を書き出してみてください。
特定の曜日・時間に偏っているなら、その場所がオンデマンド化の第一候補です。
いきなりセンサーを買う必要はありません。
最初の一歩は、対象エリアの利用実態を2週間記録することです。
時間帯別の利用者数、汚れ具合の写真、クレーム発生時刻。
この3点を並べるだけで、過剰清掃の時間帯と不足の時間帯が見えてきます。
ある温浴施設では、脱衣所清掃を毎時1回の固定で回していましたが、調査の結果、平日14〜16時はほぼ利用がないと判明。
その2枠を土日夕方の増員に振り替えたところ、清掃コストは変えずに週末のクレームが目に見えて減りました。
最初は「回数を減らして大丈夫か」と半信半疑だった支配人も、データを見て納得したそうです。
一般的な相場として、人感センサーやカウンターの機器は1台数千円〜数万円、クラウドで管理するタイプは月額数千円程度からが目安とされています。
ただ、機器導入の前にできることも多い。
現場スタッフ曰く「番台の入場記録と清掃記録を突き合わせるだけでも、ムダな時間帯は分かります」。
実際、予約システムや入場ゲートのデータがある施設なら、追加投資ゼロで簡易オンデマンド化が可能です。
機器を入れるのは、目視やレジデータで代用できない箇所に絞る。
この順番を守るだけで、初期費用は大きく変わります。
なお、機器を選ぶ際は「データを誰がいつ見るか」まで決めてから購入してください。
ダッシュボードを誰も開かないまま月額費用だけ払い続ける、という失敗が意外に多いのです。
オンデマンド化は、清掃会社との契約を「回数指定」から「品質指定+変動対応」へ書き換える作業でもあります。
よくあるのが、発注側が一方的に回数だけ削ってしまう失敗です。
回数を削って浮いた工数は、汚れのピーク帯や重点箇所に再配分してこそ品質が上がります。
削減分をそのまま減額要求すると、清掃会社側の人員配置が崩れ、結局品質が落ちる。
実体験として、ある飲食ビルのオーナーは清掃会社と一緒に利用データを見ながら仕様を組み直し、「削る枠」と「厚くする枠」をセットで提示しました。
清掃会社側も人員計画が立てやすくなり、交渉は円滑に進んだといいます。
データは値切りの道具ではなく、再配分の設計図として使ってください。
A1: 利用ムラの大きい施設で工数1〜3割の適正化が一般的な目安です。
ただし削減分は重点箇所へ再配分する方が品質面の効果は大きくなります。
単純減額目的だと失敗しやすいです。
A2: 始められます。
入場記録・予約数・レジデータと清掃記録の突き合わせで簡易版が組めます。
機器導入は代替データがない箇所に絞るのが費用対効果の面で有利です。
A3: トイレが定石です。
利用ムラが大きく、汚れとクレームが直結し、効果測定もしやすいためです。
次点は脱衣所・休憩スペースなどの共用部です。
A4: 一律削減なら増えるリスクがあります。
「閑散帯を削り、混雑帯を厚くする」再配分型なら、むしろクレームは減る傾向です。
移行後1〜2ヶ月は点検頻度を上げて検証してください。
A5: 感染対策やHACCPで定時清掃が定められた区画には適用すべきではありません。
待合ロビーや事務エリアなど、衛生基準の縛りが緩い共用部に限定するのが原則です。
A6: 一方的な減額提案だと難航します。
データを共有し、削る枠と厚くする枠をセットで提示すれば、人員計画が立てやすくなるため前向きな会社が多いです。
対応可否は契約更新時に確認を。
A7: 導入前後で「清掃工数」「クレーム件数」「点検スコア」の3つを比較します。
最低2ヶ月は並行記録し、季節要因も考慮して判断するのが確実です。
決まった回数をこなす清掃から、汚れる場所と時間に人を集める清掃へ。
まずは自施設の利用データと清掃記録を2週間並べてみてください。
その上で、データを一緒に読み解き、現場を見て再配分を提案してくれる清掃会社に相談すると、仕様の組み直しは一気に現実的になります。
温浴施設・医療施設・飲食店など、すべての施設に共通する「清潔を維持する考え方」についてはこちらをご覧ください。
👉https://kankyosoji.com/?p=14833
関連記事
地域密着の清掃・警備サービス
📍 本社
〒501-6105
岐阜県岐阜市柳津町梅松1-100
📍 関東営業所
〒350-0857
埼玉県川越市松郷733-4
📞 TEL:058-387-7068
(本社につながります)
・日常清掃管理業務
・定期清掃業務
・グリーストラップ清掃
・🚧 交通警備/🅿 駐車場警備
👉 https://kankyosoji.com/contact
📸 Instagram
https://www.instagram.com/kankyosoji.keibi/
🎵 TikTok
https://www.tiktok.com/@kato.kankyo
💬 清掃・警備のことならお気軽にご相談ください!
現場に合わせた最適なプランをご提案いたします✨
値上がりした電気代を下げたい方へ
弊社では、値上がりした電気代を下げたいという業者様に向けて、エアコン電気料金の削減対策を行なっています。大掛かりな設置作業は不要なため、今すぐできる節電対策です。
まずはお気軽に
お問い合わせください