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あなたは大丈夫?!排水管高圧洗浄のチラシの落とし穴と、気をつけるべきポイント

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この記事は、株式会社環境システム社が執筆しています。

株式会社環境システム社は、「10年先のキレイを保つ清掃品質」の徹底により、日本全国の数多くの温浴施設・病院・福祉施設・飲食店などの清掃業務を請け負っています。

自宅の郵便受けへ無造作に入れられている、さまざまなチラシ。
「△△地区にお住まいの皆様へ。排水管高圧洗浄が、○○円!」

一見すると、行政が斡旋しているようにも見え、値段もお手頃な金額に設定されています。
「知らない業者だけど、今までに1度も排水管の洗浄なんてしたことがないから、話だけでも聞いてみよう。」と思う方もいるでしょう。

そのチラシ、本当にお得な情報なのでしょうか?知識がないと、正しい判断ができずに、困ってしまいます。

実は昨今、このようなチラシを使って集客し、知識の乏しい依頼主へ高額請求をするというトラブルが多数発生しています。トラブルに巻き込まれないためにも、悪質な業者の手法を知ることが一番です。

今回は、問題となるチラシについて下記の点を解説します。

  • どうして高額な請求となるのか。
  • チラシの、どの部分に注目すればいいのか。

自治体からの注意喚起や排水管洗浄の必要性なども説明しますので、参考にしてみてください。

排水管の高圧洗浄のチラシの価格は、疑うべき?!

排水管の高圧洗浄のチラシは、なぜ問題を引き起こしているのでしょうか。
最大の要因は、依頼主へ最終的に請求される料金にあります。

チラシの提示価格とは異なる請求額

チラシを見た段階では、数千円程度で排水管の高圧洗浄ができる印象を受けます。
しかし、実際に作業をしてもらうと、さまざまな追加費用が発生し、結果的に高額な請求をされるトラブルが起きているのです。

戸建住宅がターゲット

このようなチラシは、戸建住宅に住んでいる人をターゲットにしています。排水管を洗浄するかどうか、住人自らが判断しなければいけないからです。

集合住宅の場合、管理会社や管理組合が定期的な点検作業を行っていることが多く、戸別に高圧洗浄について判断することはありません。
戸建住宅の住人は相場などが分からない上で依頼をしてしまい、高額請求をされてしまいます。

ホームセンターなど、信頼できるケースも

全てが悪質業者のチラシではないことも、念頭に置いておきましょう。
たとえば、全国展開しているホームセンターなどが、出張サービスの一つとして、排水管の高圧洗浄を取り扱っていることがあります。チラシに記載されている会社名を一度確認してみましょう。

また、インターネットで、そのホームセンターがサービス内容をホームページなどで掲載しているかを確認したり、直接電話で問い合わせたりしてみるとさらに確実となります。

気をつけるポイントはココ!排水管高圧洗浄のチラシを確認しよう

flyer

ここからは具体的に、問題となっているチラシがどのような言い回しを使い、何を狙っているのかを紹介します。

安い価格設定

悪質な排水管高圧洗浄のチラシには、相場よりも大幅に安い価格が記載されています。
チラシの目立つ部分に記載された安い価格が、排水管高圧洗浄の合計金額だと勘違いする人がいても不思議ではありません。

しかし大抵の場合、価格が記載されている箇所から離れた箇所に、小さな文字で追加費用が発生する可能性が記されています。景品表示法に違反しないよう、チラシをすみずみまで読めばわかるように業者側は記載しています。

それでも数字のインパクトは大きく、「多少追加費用が必要でも、通常よりは安いのではないか?」という印象を持たせます。

比較のため、「通常なら○〇円かかるところ…」のように、一般的な費用が書いてあることもポイントです。
どれだけ安いのかをアピールするために、根拠のない数字を記載していることも考えられます。

複数の業者に問い合わせるなどして、相場を調べましょう。チラシの価格を全て鵜呑み(うのみ)にしないことが大切です。

独自の追加料金設定

依頼主が前もって想定するのが難しい、追加料金の条件が、下記のように提示されていることがあります。

  • 1箇所増えるごとにプラス○円
  • 排水管○メートルごとに○円

上記の例でいえば、どこまでの範囲を1箇所と捉えるのかが不明です。そもそも排水管の長さが数メートル程度で収まることはあるのか、などの疑問が浮かびます。

行政の代行であるかのような書き方

「○○地区にお住まいのみなさまへ」のように、地域ごとに一括で進めているプロジェクトのような書き方をしていることも多いようです。

地区の区分は業者が勝手に設定したもので、行政とは一切関係ありません。こちらも小さな文字の注意書きで、独自の地域区分であることは書かれてはいるものの、勘違いを誘発する書き方です。

「(行政区分名)センター」のように、業者名自体が公共サービスと誤認識されやすい名前になっていることもあります。

住宅の排水設備は個人の所有物であり、行政が斡旋・委託するようなことは一切ありません。

「地域一斉工事」をアピール

「地域ごとに一斉にまとめて排水管の高圧洗浄を行う」ことをアピールすることで、格安価格の理由付けになるだけでなく、集団意識に働きかけることもできます。
「近所のお宅も依頼をして、洗浄を行っていますよ」という情報は、安心感を与えられ警戒心を緩めることができます。自分の家が少数派になる焦燥感にかられることもあるかもしれません。

冷静な判断を妨げるスケジュール設定

チラシに書かれている格安料金設定の終了日まで、日数的な余裕がないことがあります。
これも時間を与えて冷静な判断をさせないための1つのテクニックです。

さらに、「混み合うことが予想されるので、希望の日時や内容に添えない」という文面で、早めに申し込まなければ損をするのではないかと、気持ち的にせかされます。

郵便受けにチラシを入れるタイミングをあえて年末年始やお盆の忙しい時期にすることもあるようです。多くの人が休日であり、「急いで予約しなければ、予約で埋まるのは当然だ」と納得してしまうからです。

シンプルなチラシ

文章だけのシンプルなチラシにも、注意しましょう。
チラシやダイレクトメールは、たくさんの色や写真を使い、強調したい情報は加工して目立つようにしてあることがほとんどです。

一方、トラブルを引き起こすような排水管の高圧洗浄のチラシは、非常にシンプルが多く、日付の部分が手書きになっているものもあります。
あえて装飾を抑えたり、アナログな部分を作ったりすることで、公共事業のような雰囲気を醸し出しているのかもしれません。

合わせて読みたい記事

排水管の高圧洗浄については、以下の記事でも解説しています。

排水管の高圧洗浄は自分でできる?洗浄すべき場所や掃除の頻度などをご紹介

排水管の高圧洗浄で高額請求に発展する要因

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チラシの印象よりも、高額請求になることがトラブルの主な原因です。
では、なぜ排水管の高圧洗浄はそんなに高額になるのでしょうか。

追加料金のルールは業者次第

先述したように、チラシの価格はあくまで1箇所の場合で、追加料金がかかることが小さく補足で記載されています。どのようなルールで追加料金が加算されていくのかは、業者次第なのです。

事前に調査をした上で、総額の見積もりを出すのは良心的です。
しかし、依頼主の同意を得ずに作業を進めてしまうケースも多く見受けられます。追加料金の記述を見落としたり、軽い気持ちで同意したりしてしまうと、最終的に高額な請求となります。

過度な修理や交換を勧められる

排水管の高圧洗浄作業を進めるうちに、何らかの不具合が見つかることがあります。たとえば、部品の修理や交換が必要なケースです。

その際、余計な修理や交換をされないよう注意しましょう。その場で決断せずに保留し、複数の業者に相談してみましょう。

排水管の洗浄だけでは済まなくなる

「せっかくなのでこの機会に…」と他の場所も点検され、そのたびに別のクリーニングやメンテナンス、設備の営業を受けてしまうパターンもあります。

依頼主が、家屋のメンテナンスや設備に関する知識が乏しいことを知った上で営業をかけてくるので、不安を煽る・利便性を強調するなどの手法を使うことが予想されます。
その場で、必要ないのならばはっきりと断らないと、
「排水管の高圧洗浄のはずだったのに、他の契約を結んでいた」
という事態になりかねません。

排水管高圧洗浄については、行政からも注意喚起されている

実は、排水管の高圧洗浄に関わるトラブルが多発する中で、多くの自治体から注意喚起が発信されています。
※参考:横須賀市 排水管高圧洗浄の投げ込みチラシにご注意を!
新宿区「排水管の高圧洗浄の地域一斉サービス」を勧めるチラシにご注意ください!【情報提供】

都市部だけではなく、地方の自治体からも同様の発信がされているので、全国的に問題になっています。

悪徳業者のチラシにだまされないために

チラシの中に潜む危険な罠を見つける主なポイントは、以下のことです。

POINT

  • 自治体が個人宅の排水設備に関して、洗浄や点検を業者に委託することはないので、自治体名が記載されている場合は確認をしましょう。
  • チラシには小さく、追加料金が必要となることが書かれているので、細部まで読みましょう。

慎重に検討し、疑問に感じたら、必ず消費生活センターなどに相談しましょう。

相談事例からわかること

「排水管の高圧洗浄3千円」というチラシを見て、電話で依頼しました。来訪した業者から渡された見積書は2万円を超えていましたが、自分が家に呼んだので断ったら申し訳ないと思い、契約書にサインしました。その後、同じ業者の別の人が家に来て、「排水設備が老朽化しているので、全部交換したほうが良いですよ。交換しないと家が傷んでしまいます。」と言われ、結局断ることができず、20万円の排水工事の契約を結んでしまいました。(80歳代 女性)

当社からのアドバイス

  • 低価格を主張したチラシを見て、排水管の高圧洗浄を依頼したら、高額な費用を請求されたという相談が多数あります。
  • チラシに「排水管高圧洗浄〇〇円」と大きく記載されていても、その料金は1カ所あたりの費用である等、料金の条件や詳細な説明が、チラシ内に小さな文字で記載されていたり、目立たない部分に記載されていたりします。安さにつられて、安易に依頼しないようにしましょう。また、今自分の家に本当に必要な作業なのか、冷静に判断する必要があります。
  • 排水管洗浄の契約をきっかけに、事業者からさらなる点検や別の作業の契約を勧誘される場合も多いです。必要がない契約は、はっきりと断ることも大切です。
  • 困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センターへすぐに相談しましょう(消費者ホットライン188)。

排水管高圧洗浄にクーリングオフ制度は適用されるの?!

cooling-off

悪質な契約から、消費者を守ることができるクーリングオフ制度。
思わぬ高額請求をされた排水管高圧洗浄のチラシの事例では、この制度は適用されるのでしょうか?

クーリングオフ制度の適用外の場合

郵便受けに入っていたチラシを読んで電話で依頼した場合、クーリングオフ制度は適用外になります。

理由は、チラシを受け取ってから考える余裕があったとみなされる、いわゆる「不意打ち性」がないためです。
※参考:東京くらしWEB

クーリングオフ制度が適用される場合

下記のようなケースであれば、クーリングオフ制度が適用される可能性があります。

訪問勧誘・電話勧誘の場合

業者から勧誘電話がかけられてきた際、または家に訪問してきた際に契約した場合は、“不意打ち性が高い”と判断され、クーリングオフ制度が適用されます。
ただし、クーリングオフ制度が適用されるには、法定書面を受領した日を含めて8日以内が期限として定められています。

契約の仕方によっては、期限が過ぎた後でも契約の取り消しできることもあるので、消費生活センターなどにできるだけ早く相談するとよいでしょう。

高圧洗浄作業後の各種契約

排水管の高圧洗浄後、他のメンテナンスや販売の営業がされることもあります。
その場で結んでしまった契約は、”不意打ち性が高い”という条件のため、クーリングオフ制度が適用になることもあります。

排水管の定期的なメンテナンスは必要

排水管高圧洗浄のチラシに注意しなければいけないことと、その理由についてこれまで説明してきました。ではそもそも、排水管の洗浄は本当に必要なことなのでしょうか?

答えは「はい」です。
定期的なメンテナンスは行う方が良いです。

学校や百貨店など特定建築物に定められている建物の場合、6ヵ月ごとに排水管洗浄が義務づけられています。しかし、一般住宅に関しては排水管洗浄の法的義務はありません。異常が感じられなければ、そのまま使用し続けることができます。

しかし排水管は、日々の生活で排出される油や洗剤、皮脂、髪の毛、生活ゴミなどが流されています。家屋の状況によって異なりますが、一般的には3~5年ごとにメンテナンスをすることをお勧めします。

定期的なメンテナンスを行っていても、「異臭がする」「詰まり気味である」など異常が感じられるのであれば、すぐにでも洗浄を行った方がよいでしょう。

※引用:厚生労働省 建築物環境衛生管理基準について

まとめ

行政からの注意喚起がされている位、排水管高圧洗浄のチラシを発端とするトラブルが全国的に多数発生しています。
消費者には、「不審な点」「考えられるリスク」を自分で判断できる知識を持つことが求められています。

排水管の高圧洗浄は必要なメンテナンスですので、安心できる窓口へ排水管の洗浄を依頼することが大切です。必要な作業とその費用をしっかりと見極め、納得してから依頼するようにしましょう。

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排水管高圧洗浄 料金

定期清掃15,000円〜/回
つまりぬきスポット清掃25,000円〜/回
床洗浄WAX(1㎡~50㎡)500円〜/㎡
床洗浄WAX(51㎡~100㎡)400円〜/㎡
※金額はいずれも税抜です

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