飲食店の大掃除は、12月ではなく11月中旬までに終えるのが最適です。
理由は、忘年会シーズンの繁忙期は人手も時間も足りず、汚れも客数に比例して最大化するため、12月の大掃除は質・タイミングともに悪手だからです。
「年末にまとめてやるものだと思っていた」
「換気扇を触る余裕なんて12月にあるわけがない」
「かといって11月も暇ではない」
店長がこう迷うのは、家庭の大掃除の感覚を店に持ち込み、飲食店特有の繁忙カレンダーと逆算の発想が抜けているからです。
この記事では、繁忙期前に終わらせる大掃除の年間スケジュール、11月にやるべき徹底清掃の中身、外注を使う場合の予約時期まで整理します。
今年の年末を、掃除に追われず営業に集中して迎えるための段取りです。
12月の飲食店は、客数も調理量も年間ピークに達します。
つまり油ハネ・床の汚れ・グリストラップの蓄積速度が最も速い月です。
その最中に大掃除をしても、数日で元に戻ります。
しかも人手は宴会対応で限界、深夜まで営業して大掃除の体力も残らない。
ため息をつきながら大晦日に換気扇と格闘する店長は、毎年どこにでもいます。
加えて、宴会続きの店内は消耗品も傷みやすく、汚れの下地が残ったままだと回復に時間がかかります。
発想を逆にしてください。
「汚れが最大化する前に、受け皿をきれいにしておく」。
これが繁忙期前清掃の考え方で、12月の店のコンディションを1カ月保たせる準備になります。
具体的な狙い目は、10月下旬から11月中旬です。
この時期は忘年会予約が本格化する前で、比較的落ち着いた営業が多く、スタッフの時間も確保しやすい。
やるべきは、普段手が回らない重清掃です。
換気扇・レンジフードの分解洗浄、ダクトの点検、床の剥離洗浄とワックス、エアコンフィルター、窓ガラス、グリストラップの徹底清掃、客席の隅と照明のホコリ。
よくあるのが、11月にやったのに12月末にもう一度フルでやろうとするパターン。
12月は便器・テーブル・サーバー周りなどお客様に近い場所の維持だけで十分です。
段取りとしては、11月の実施日を先に決め、そこから逆算して「自店でやる作業」と「業者に頼む作業」を仕分けます。
換気扇・ダクト・床の機械洗浄は業者向き、客席・冷蔵庫内・倉庫の整理は自店向きです。
1日で全部やろうとせず、2〜3回に分けると営業への影響も抑えられます。
ケースによりますが、元日休業の店なら年始の静かな時間に補修と点検を回すのも手です。
繁忙期前清掃で最優先すべきは換気扇とダクトです。
理由は見た目ではなく安全です。
ダクト内に蓄積した油は、調理の炎を吸い込んだ際の火災の燃料になります。
東京消防庁も飲食店のダクト火災への注意喚起を続けており、定期的な清掃は防火管理の基本とされています。
調理量が跳ね上がる12月を、油をため込んだダクトで迎えるのは危険です。
実は、大掃除の時期を11月に動かす最大の理由はここにあります。
「きれいにする」ではなく「燃料を減らしてから繁忙期に入る」。
この一点だけでも、前倒しの価値があります。
フィルターの目詰まりは換気効率も下げるため、清掃後は店内のこもったにおいが抜けやすくなるという副次効果もあります。
油の量が多い業態ほど、優先度は上がると考えてください。
ある居酒屋では、毎年12月31日の営業後に店主とスタッフで大掃除をしていました。
疲れ切った深夜の作業で換気扇の油は落ちきらず、年明けの初営業で「なんとなく油くさい」と言われたこともあったそうです。
翌年、思い切って11月上旬の月曜に店を早じまいし、大掃除を前倒ししました。
最初は「まだ汚れてないのにもったいない」と半信半疑だったスタッフも、12月を軽い日常清掃だけで走り抜けられたことに驚いたといいます。
現場スタッフ曰く「大晦日に乾杯して帰れたのは初めてでした」。
年始の店に入った瞬間の空気が違った、というのが店主の実感です。
もう一つ、ある洋食店では11月の前倒し清掃の際に、業者の点検でダクト内の油の厚い蓄積を指摘されました。
「12月にフル稼働していたらと思うとぞっとした」と店主は振り返ります。
前倒しは効率の話であると同時に、危険の早期発見の機会でもあるのです。
前倒し大掃除を毎年のものにするコツは、仕組みに埋め込むことです。
食品衛生法に基づくHACCPの制度化で、飲食店には衛生管理計画と記録が求められています。
この計画に「11月:換気扇・ダクト・床・グリストラップの徹底清掃」と1行書き加えてください。
記録表に実施日と担当を残せば、年に一度の大仕事が「店長の思いつき」から「店の年間業務」に変わります。
月別に整理するなら、5〜6月に梅雨前のカビ対策、8〜9月にエアコン、10〜11月に繁忙期前の重清掃、1月に点検と補修、という年4回の季節清掃が目安です。
一度カレンダー化すれば、来年からは考えなくても回ります。
記録は写真とセットにするのがおすすめです。
清掃前後の写真を残しておけば、翌年の計画時に「どこがどれだけ汚れるか」が一目で分かり、作業範囲の見直しにも使えます。
スタッフが入れ替わっても、写真は店の清掃履歴として引き継がれていきます。
換気扇の分解洗浄や床の剥離洗浄は、技術と機材が要る作業です。
自店で無理をするより、専門業者への外注が現実的な場面も多くあります。
注意すべきは予約時期です。
清掃業者の11〜12月は依頼が集中し、希望日が取れないことが珍しくありません。
11月実施を狙うなら、9〜10月の問い合わせが安全圏です。
一般的な相場では、換気扇・レンジフードの分解洗浄は1台あたり1〜3万円程度、床清掃は面積に応じて数万円程度からが目安とされます。
正直なところ、金額だけで選ぶと作業範囲が合わないこともあるため、複数社に現場を見てもらい、範囲と日程の提案を比較して決めてください。
A1:10月下旬〜11月中旬です。
忘年会繁忙期の前に重清掃を終え、12月は維持清掃に徹するのが最も効率的です。
A2:日常清掃と、トイレ・客席・ドリンク周りなどお客様に近い場所の維持で十分です。
重清掃を12月に入れるのは避けましょう。
A3:ダクト内の油がたまったまま調理量が増えると火災リスクが上がるからです。
繁忙期前の除去が防火対策そのものになります。
A4:ケースによります。
定休日や早じまいで半日確保できれば十分なことが多く、外注なら閉店後の深夜作業で営業を止めずに済みます。
A5:11月実施なら9〜10月の問い合わせが目安です。
年末直前は枠が埋まりやすく、希望日程が取りにくくなります。
A6:一般的な相場で、換気扇分解洗浄は1台1〜3万円程度、床清掃は数万円程度からです。
複数社の見積もりで範囲と金額を比較してください。
A7:足りません。
日常・週次・月次の清掃を土台に、季節清掃を年3〜4回組み合わせるのが基本です。
HACCPの計画に組み込むと運用が続きます。
まずは今月のカレンダーに「大掃除の日」を1日書き込むところからです。
自店で難しい換気扇や床の重清掃は、現場を見て提案してくれる清掃業者に早めに相談しておくと、年末を営業だけに集中して迎えられます。
温浴施設・医療施設・飲食店など、すべての施設に共通する「清潔を維持する考え方」についてはこちらをご覧ください。
👉https://kankyosoji.com/?p=14833
関連記事
地域密着の清掃・警備サービス
📍 本社
〒501-6105
岐阜県岐阜市柳津町梅松1-100
📍 関東営業所
〒350-0857
埼玉県川越市松郷733-4
📞 TEL:058-387-7068
(本社につながります)
・日常清掃管理業務
・定期清掃業務
・グリーストラップ清掃
・🚧 交通警備/🅿 駐車場警備
👉 https://kankyosoji.com/contact
📸 Instagram
https://www.instagram.com/kankyosoji.keibi/
🎵 TikTok
https://www.tiktok.com/@kato.kankyo
💬 清掃・警備のことならお気軽にご相談ください!
現場に合わせた最適なプランをご提案いたします✨
値上がりした電気代を下げたい方へ
弊社では、値上がりした電気代を下げたいという業者様に向けて、エアコン電気料金の削減対策を行なっています。大掛かりな設置作業は不要なため、今すぐできる節電対策です。
まずはお気軽に
お問い合わせください