閉店後清掃は「毎日・週次・月次」の3層に分けて固定化するのが正解です。
毎日は油と食材残渣のリセット、週次は機器の分解洗浄、月次は排水と換気の深部洗浄。
この振り分けができていない店は、毎晩の作業量がばらつき、閉店作業が長引きます。
ラストオーダー後、疲れ切った体でモップを握りながら、ふと手が止まる。
「これ、今日やる必要ある?」「どこまでやれば合格?」「明日に回していい?」
判断基準がないと、その日の疲れ具合で清掃品質が上下してしまうんですよね。
閉店後清掃が曖昧な店ほど、汚れの蓄積が早く、月次の大掃除が地獄になります。
この記事では、毎日・週次・月次でやることリストと、閉店作業を30分短縮する順番の組み方を解説します。
読み終えれば、自店のチェックリストを今夜から作れる状態になります。
毎日の必須項目は次の通りです。
調理台・コンロまわりの油拭き、シンクの洗浄と水気の拭き上げ、まな板と包丁の洗浄消毒、床の掃き掃除とモップがけ、ゴミ出しと生ゴミの密閉、グリストラップのバスケットに溜まった残渣の除去。
ポイントは「油・残渣・水気」の3つをその日のうちに断つこと。
この3つは一晩置くだけで、固着・腐敗・雑菌繁殖に変わります。
実は、翌朝の厨房の臭いの大半は、前夜に残した生ゴミと排水口の残渣が原因です。
客席側はテーブルと椅子の拭き上げ、床清掃、トイレの簡易清掃まで。
調味料ボトルの外側やメニュー表の拭き上げも、毎日リストに入れておくとベタつきが定着しません。
ここまでで標準的な個人店なら40〜60分が目安です。
逆に言えば、これ以外の作業を「毎日」に入れる必要はありません。
毎日リストを増やしすぎると全体が雑になり、結局どれも中途半端になります。
削る勇気も、リスト作りの一部です。
週に1回、曜日を決めて回すのが機器まわりです。
フライヤーの油交換と槽内洗浄、冷蔵庫の棚とパッキンの拭き上げ、製氷機のフィルター清掃、換気扇フィルターの浸け置き洗浄、壁面の油はね拭き、椅子の脚や巾木のホコリ取り。
よくあるのが、週次項目を「気づいた人がやる」運用にして誰もやらないパターン。
月曜はフライヤー、火曜は冷蔵庫、と曜日で固定してしまうのがコツです。
1日あたりの追加負担は15分程度に収まり、月末にまとめてやるより圧倒的に軽い。
月に1回は深部です。
排水口と排水管の薬剤洗浄、グリストラップの槽内清掃、換気扇本体とフード内側の油落とし、床の洗剤洗浄(ワックス店舗は状態確認)、冷蔵庫の下と裏の清掃、照明カバーの拭き上げ。
ケースによりますが、油を多く使う業態なら排水管の高圧洗浄を2〜3か月ごとに業者へ依頼する店も多いです。
一般的な相場は排水管高圧洗浄で3〜8万円程度。
詰まってから夜間に緊急対応を呼ぶと割増になるので、予防で回すほうが安上がりです。
月次項目は「第1日曜の営業前」など日付で固定し、シフト表に最初から組み込んでおくと、忙しさを理由に流れることがなくなります。
月次を3か月飛ばすと、取り戻すのに丸1日仕事。
ここが3層リストの生命線です。
順番の基本は、待ち時間が発生する作業を最初に仕掛けることです。
閉店したらまず換気扇フィルターや五徳を洗剤に浸け、床に洗剤をまく前にゴミをまとめ、浸けている間に調理台とシンクを片づける。
最後に浸け置きを流して、モップがけで退店。
上から下へ、奥から手前へ、の原則も合わせると二度拭きが消えます。
床を最初にやってしまい、その後の作業でまた汚す。
これが一番もったいない動き方です。
また2人以上で閉め作業をする店なら、厨房担当と客席担当を固定し、最後の床だけ合流する分担が効率的。
動線が交差しないだけで、体感の疲れも変わります。
正直なところ、順番を変えるだけで作業時間は2〜3割変わります。
同じ人数、同じ道具でもです。
2021年の食品衛生法改正で、HACCPに沿った衛生管理がすべての飲食店に制度化されました。
小規模店は「衛生管理計画の作成と実施記録」が求められます。
閉店後清掃のリストに日付とチェック欄を付ければ、そのまま実施記録として機能します。
厚生労働省が公開している小規模飲食店向けの手引書をベースに、自店の項目を足す形が現実的です。
保健所の立ち入りで記録を求められたときに慌てない、という保険にもなります。
紙のチェック表でも十分ですが、写真付きで残せるアプリを使う店も増えました。
記録が残ると、スタッフの「やったつもり」も見える化されます。
清掃品質と衛生記録が同じ仕組みで回る。
これが3層リストの隠れた効能です。
ある焼き鳥店では、閉店作業が毎晩90分かかり、アルバイトの退勤が終電ぎりぎりでした。
店長が3層リストを作り順番を固定したところ、平均55分まで短縮。
現場スタッフ曰く「最初は『リストなんて逆に面倒』と思ってました。でも迷う時間がなくなるって、こんなに楽なんですね。今日はどこまでやるか考えなくていいのが一番大きいです」。
別のあるカフェでは、週次項目をリスト化した結果、製氷機のスライム汚れを初期段階で発見できました。
以前は年1回の大掃除で気づいて丸1日潰していた作業が、10分の予防清掃で済むように。
閉店後、最後に厨房の電気を消すときの空気が少し軽い。
その程度の変化ですが、毎晩続くと効いてきます。
A1:個人店規模で40〜60分、週次項目がある日は+15分程度が目安です。
90分を超えているなら、順番の見直しか項目の週次・月次への振り分けで短縮余地があります。
A2:油・生ゴミ・水気の3つだけは回さないでください。
一晩で固着・腐敗・雑菌繁殖が進み、翌朝の作業は倍になります。
それ以外の拭き上げ系は翌朝に回す判断もありです。
A3:バスケットの残渣除去は毎日、浮上油の除去は週1〜2回、槽内の清掃は月1回が一般的な目安です。
放置すると悪臭と害虫、最悪は排水詰まりで営業停止級のトラブルになります。
A4:毎日は中性洗剤での湿式清掃、月1回は油汚れ用洗剤での洗浄が目安です。
水拭きだけだと油分が薄く残り、滑りやすい床になります。
転倒事故の防止にも洗剤洗浄は必要です。
A5:たたき台は店長、仕上げは現場スタッフとの摺り合わせが最短です。
実際に作業する人が「できる量」に調整しないと形骸化します。
月1回の見直しで項目を入れ替えましょう。
A6:優先度が高いのは排水管高圧洗浄、換気扇・ダクト、エアコンの3つです。
いずれも自力では届かない深部汚れで、火災・詰まり・臭いの原因になります。
月次・季節ごとの定期契約が一般的です。
A7:「どこまでやれば完了か」を写真で示すのが有効です。
完了状態の写真をリストに添付し、判断を人からリストに移す。
教育時間も短縮でき、新人でも同じ品質に近づきます。
閉店後清掃は、頑張りではなく仕組みで楽になります。
まずは今夜、自店の作業を毎日・週次・月次に書き分けてみてください。
自力で抱えきれない深部の汚れがあるなら、複数の清掃業者に現場を見てもらい、範囲と費用を比較して定期清掃に組み込むのがおすすめです。
温浴施設・医療施設・飲食店など、すべての施設に共通する「清潔を維持する考え方」についてはこちらをご覧ください。
👉https://kankyosoji.com/?p=14833
関連記事
地域密着の清掃・警備サービス
📍 本社
〒501-6105
岐阜県岐阜市柳津町梅松1-100
📍 関東営業所
〒350-0857
埼玉県川越市松郷733-4
📞 TEL:058-387-7068
(本社につながります)
・日常清掃管理業務
・定期清掃業務
・グリーストラップ清掃
・🚧 交通警備/🅿 駐車場警備
👉 https://kankyosoji.com/contact
📸 Instagram
https://www.instagram.com/kankyosoji.keibi/
🎵 TikTok
https://www.tiktok.com/@kato.kankyo
💬 清掃・警備のことならお気軽にご相談ください!
現場に合わせた最適なプランをご提案いたします✨
値上がりした電気代を下げたい方へ
弊社では、値上がりした電気代を下げたいという業者様に向けて、エアコン電気料金の削減対策を行なっています。大掛かりな設置作業は不要なため、今すぐできる節電対策です。
まずはお気軽に
お問い合わせください