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施設清掃で長期的にコストを抑える方法とは?運用の見直し方

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長期的に効く清掃コスト削減戦略

この記事のポイント

日常清掃のコスト削減コンサル事例では、「清掃費4,700万円→3,900万円(▲17%)」「500万円→400万円(▲20%)」といった削減実績が公開されており、時給・清掃範囲・頻度・間接費の妥当性を精査して「適正価格」に近づけるだけでも、2桁%の削減余地が出るケースが多いとされています。

実は、清掃費を削る近道は「回数を減らす」よりも、「無駄な動き・待ち時間・ダブり作業」を減らすことです。客室清掃の生産性向上事例では、台車導入や作業順の見直しだけで「移動時間が半分になり、同じ人数・同じ品質でより多くの部屋を回せるようになった」と報告されています。

よくあるのが、「業者を変えれば安くなる」と考えてしまうパターンです。長期的には、①仕様(範囲・頻度)と②運用(動線・段取り)と③契約構造(多重委託かどうか)を見直したうえで、④その条件に合った業者と付き合う施設のほうが、品質とコストのバランスが安定しています。

今日のおさらい:要点3つ

長期的な清掃コスト削減の軸は、「単価交渉」ではなく「サービスレベル・範囲・頻度・動線・契約構造」の最適化にある。

コンサル・ビルメン会社の事例では、「清掃頻度の統一」「社員と業者の役割分担」「動線改善」「直契約への切り替え」などで10~20%の削減実績が複数報告されている。

迷ったら、「いまの契約を安くできるか」より先に、「本当に必要な清掃レベルはどこか」「清掃スタッフがどこで時間を失っているか」を現場ヒアリングと簡易タイムスタディで洗い出すのがおすすめです。

この記事の結論

施設清掃のコストを長期的に抑えるには、「単価を下げる」より「やるべきことを見極めて、ムダな時間と仕様を削る」ことです。

最も重要なのは、「清掃=一律きれいにする」ではなく、①ゾーニング(重要度と利用頻度でエリアを分ける)、②エリア別の適正頻度とレベル設定、③社員と清掃会社の役割分担、④動線・段取り・道具と設備の見直し、⑤契約・発注構造の是正という5つの視点で「清掃の中身」を設計し直すことです。

失敗しないためには、「とりあえず清掃回数を減らす」「一番安い業者に乗り換える」といった短期的な削減ではなく、「衛生レベルを維持しながらどこまで仕様と運用を絞れるか」を現場の声も含めて検証し、3~5年単位での総コストと設備寿命まで見据えた改善を進めることが大切です。

長期的コストを左右する「仕様」の見直しポイント

1. ゾーニングと適正頻度の設定

オフィス清掃や施設管理のコスト削減記事では、「清掃頻度の見直し」と「エリア別のメリハリ」が、コスト削減の基本とされています。

具体的には、人の出入りが多いゾーン(エントランス・トイレ・共用部・動線)は毎日~複数回、使用頻度が低い会議室・倉庫・一部バックヤードは週数回~週1などに抑えることが挙げられます。拠点ごとにバラバラになっている頻度・仕様を横並びで比較し、「やりすぎ」と「やらなすぎ」をならすことが重要です。

正直なところ、「全部毎日きれいに」という発想から一歩離れ、「汚れていては困る場所」「多少間引ける場所」を現場と一緒に線引きするだけでも、ムダなコストは見えてきます。

2. 業者に頼む作業と自社でやる作業の切り分け

オフィス清掃やクリニック清掃のコラムでは、外注に向いている作業(床洗浄・ワックス・カーペット洗浄・高所ガラス・エアコン・グリストラップなど、専門機材・技術と安全管理が必要な作業)と、自社対応しやすい作業(デスク周り・個人ゴミ・軽い共用部の片づけ・簡単な拭き掃除など)という切り分けが紹介されています。

クリニック清掃の事例でも、日常の簡易清掃はスタッフが対応し、業者には必要なサービスだけを依頼することでコスト削減を図ることが推奨されています。

ケースによりますが、「全部外注」「全部自社」の両極ではなく、「日常は自社+定期・専門は外注」のほうが長期的なトータルコストは読みやすくなります。

3. 多重構造の契約を見直す(管理会社→清掃会社)

施設管理コストの解説では、管理会社を挟んだ多重構造が、清掃を含む施設管理コストを不透明かつ高止まりさせていることが指摘されています。清掃や機械警備など、一部業務は管理会社を介さず直接契約に切り替えることで、10~20%の削減が期待できるとされています。

「正直、どこにいくら落ちているのか分からない」状態のままでは、適正化の余地は見えません。一度、契約ルートと手数料構造を洗い出すことが重要です。

運用改善で「人件費部分」を削る具体策

1. 動線と段取りの見直し(移動時間の圧縮)

観光庁の生産性向上事例では、宿泊施設の客室清掃で清掃道具をまとめて載せられる市販台車を導入し、パントリーの時計を大きくして時間意識を持たせ、部屋が空くのを待つのではなく、先に食事処など確実に掃除できる場所から回るといった改善により、「移動時間が半分になり、清掃効率が大幅に向上した」と報告されています。

清掃費削減パッケージの事例でも、清掃中の移動時間と流れの見直しで、1日5時間・月100時間の工数削減に成功した企業が紹介されています。

実は、清掃時間の中には「移動」「待ち」がかなりの割合を占めます。ここを削ることは、単価をいじらずに人件費を下げる王道です。

2. ゾーニングとスケジューリングの工夫

施設清掃の効率化記事では、施設を複数ゾーンに分け、各ゾーンごとに優先度と清掃頻度を設定することが推奨されています。デジタルツールやシートでスケジュールを管理し、誰がどこをいつやるかを明確にすることも重要です。

「よくあるのが、同じエリアを複数人がバラバラに触っていて、逆に『触られていないエリア』が出るパターンです」。ゾーニングとスケジューリングでムダとムラを同時に減らせます。

3. 道具・洗剤・防汚コーティングの見直し

清掃効率化の最新方法として、清掃機器やモップ・クロスなど、作業効率の高い用具への切り替えや、汚れが付きにくく落としやすい防汚コーティングの活用が挙げられています。

コーティングは初期費用がかかるものの、その後の清掃時間短縮やワックス回数の削減などで、3~5年単位のトータルコストを下げる効果が見込めます。

現場事例|「値切り」ではなく「運用見直し」で削ったケース

実体験1:日常清掃4,700万円→3,900万円(▲17%)のコンサル事例

日常清掃のコスト削減事例では、日常清掃のコストの大半が人件費であることを踏まえ、時給単価・管理費・資機材費などの妥当性を分析し、清掃時間とエリア・頻度の見直しとともに、現状価格と適正価格の差を交渉したことで、4,700万円→3,900万円(▲800万円・▲17%)になりました。

他案件でも500万円→400万円(▲20%)などの削減といった成果が出たと紹介されています。

正直なところ、「安くして」と言う前に、「いま何にいくらかかっているか」を原価ベースで整理したことが、成功の土台になっています。

実体験2:リゾート施設で月100時間の清掃工数削減

清掃費削減サービスの事例では、T社は清掃中の移動時間や作業の流れを見直し、1日5時間・月100時間の短縮に成功しました。N社はリゾート向け物件で、動線や段取りの改善により、必要人数と時間を削減しました。

「実は、人を減らしたわけではなく、ムダな動きを減らしただけ」というのがポイントです。現場のストレスも減り、品質は維持したままコストだけが落ちた形です。

よくある失敗と損するパターン

失敗1:「とりあえず回数を減らす」だけで終わる

トイレ清掃や共用部清掃の頻度を一律で減らしてしまいます。一時的にコストは下がりますが、クレームやニオイ・衛生リスクが増え、結局スポット清掃や補修に費用がかさみます。

防ぎ方: ゾーンごとに「減らせるエリア」と「減らしてはいけないエリア」を分けます。衛生レベルを保てる範囲で頻度を調整します。

失敗2:「単価の安さ」だけで業者を選ぶ

今より安い見積もりに飛びついてしまいます。結果として、清掃範囲が狭い・人員がギリギリ・柔軟対応が効かないなど、品質低下や追加料金のリスクが増えます。

防ぎ方: 相見積もりで「範囲・頻度・人員・報告方法」まで比較します。長期契約の割引や提案力も含めて判断します。

失敗3:「現場の声」を聞かずに机上で仕様を決める

管理側だけで頻度や範囲を決めてしまいます。実際の汚れ方やピーク時間と合わず、現場が回らなくなります(逆に残業ややり直しでコスト増)。

防ぎ方: 清掃員や現場責任者へのヒアリングで、「やりすぎな作業」「足りていない作業」「ムダな動き」を洗い出します。

よくある質問(FAQ)

1. Q:清掃コストはどれくらい削減できますか?

A:事例ベースでは、仕様と運用を見直すことで10~20%の削減(4,700万円→3,900万円、500万円→400万円など)が実現したケースが報告されています。

2. Q:頻度を減らすと、すぐにクレームになりませんか?

A:トイレや共用部など「減らせないゾーン」を維持しつつ、利用頻度の低い会議室やバックヤードなどから頻度を調整することで、クレームを抑えながら削減した事例があります。

3. Q:社員と清掃会社の分担はどう決めるべきですか?

A:安全・専門性が必要な床洗浄や高所などは業者、それ以外の軽作業は社員といった切り分けが一般的で、院内やオフィス清掃のコスト削減でも推奨されています。

4. Q:業者を変えるのと、今の業者と見直すのはどちらが得ですか?

A:まずは今の業者に対し、現場調査と新しい提案を依頼し、それでも改善余地が小さい場合に相見積もりや乗り換えを検討する流れが推奨されています。

5. Q:最新の機器やコーティングに投資する価値はありますか?

A:防汚コーティングや効率の良い清掃機器は初期投資が必要ですが、作業時間の短縮やワックス回数の削減などで、数年単位ではコスト削減につながるとされています。

6. Q:複数拠点がある場合、どこから見直すべきですか?

A:まず拠点ごとの清掃仕様・頻度・単価を横並びで比較し、バラつきが大きい場所から優先的に適正化していく方法が有効です。

7. Q:自分で現状を把握する簡単なステップは?

A:①エリアと頻度の一覧化、②1日・1週間の清掃動線の可視化、③清掃費の内訳(人件費・管理費・資機材費)の把握の3つから始めると、改善ポイントが見えやすくなります。

まとめ

施設清掃のコストを長期的に抑えるカギは、「清掃の質を落とさず、やるべきこと・やらなくていいこと・やり方そのものを整理すること」です。ゾーニング・頻度・役割分担・動線・契約構造・道具やコーティングまで含めて改善した施設ほど、10~20%前後の継続的なコスト削減と、衛生レベルの安定を両立できています。

清掃費を削りたいがクレーム増加が怖くて手をつけられていない段階の施設は、「自施設の清掃をエリア×頻度×担当者」で一枚の表にしてみることから始めるのがおすすめです。それだけで、どこにムダや偏りがあるかがかなり見えてきます。

適切な削減戦略により、品質を維持しながら長期的なコスト削減を実現することができます。


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