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施設清掃で効率よく作業するには?無駄を減らす工夫とは

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“頑張り”ではなく”設計と仕組み”で実現する効率化

【この記事のポイント】

「毎日清掃しているのに時間が足りない」「人手不足で現場が回らない」という悩みを、動線・スケジュール・道具・DXという4つの切り口で整理します。

実際の宿泊施設や清掃会社の事例から、「台車導入と順番変更で移動時間が半分になったケース」「道具の整理とチェックリストで残業が減ったケース」のビフォーアフターを紹介します。

最後に、「あなたの施設の清掃を効率化するために、明日から変えるならどこか」を判断できるよう、チェックリストとして落とし込んでいきます。

今日のおさらい:要点3つ

一言で言うと、「清掃の効率化=時間短縮」ではなく、「無理・無駄・ムラを減らして、同じ時間でより安定した品質を出せるようにすること」です。

最も重要なのは、①ゾーニングと優先順位付け、②清掃カートや道具の整理、③チェックリスト・スケジューリングツール・ロボットなどの仕組みの導入です。

迷っているなら、まずは「清掃スタッフの移動時間」「道具を探している時間」「やり直しの回数」のどれが多いかを現場で観察し、そこにテコ入れするのがおすすめです。

この記事の結論

一言で言うと「施設清掃の効率化は、”頑張り”ではなく”設計と仕組み”で実現するもの」です。

最も重要なのは、①ゾーニングと優先順位、②清掃順序と動線の見直し、③道具・洗剤の整理と標準化、④チェックリスト・DX・ロボットなど仕組みの導入で、現場の無駄な移動・待ち・探し物を減らすことです。

失敗しないためには、「清掃時間を削る」ことだけを目標にせず、「品質を落とさずに、現場の負担と残業をどこまで減らせるか」を軸に、小さな改善を積み重ねることが欠かせません。

効率化のカギは「ゾーニング」と「動線設計」

① ゾーニングと優先順位—全部を同じようにやろうとしない

清掃効率化の解説では、まず「施設を複数のゾーンに分け、優先度や清掃頻度を決めること」が鍵だとされています。

例:ゾーニングの考え方

Aゾーン: 人の出入りが多いエリア(エントランス、ロビー、トイレ、食事エリア)

  • 毎日、場合によっては1日数回の清掃

Bゾーン: 中程度の利用(廊下、エレベーターホール、会議室)

  • 毎日~週数回

Cゾーン: 利用頻度が低い(倉庫、バックヤード、一部の共用スペース)

  • 週1回~月数回

このゾーニングを行うことで、「全部を毎日完璧に」から、「優先度の高い場所に時間を集中する」へ発想を切り替えられます。

現場の疲弊の一部は、「重要度に関係なく、全部同じ熱量でやろうとしていること」から来ています。

② 実体験①—運搬用台車と清掃順序の見直しで、移動時間が半分に

観光庁の生産性向上事例集では、ある宿泊施設が客室清掃の効率化に取り組んだ事例が紹介されています。

取り組み前の状態:

  • 清掃スタッフは、客室ごとにタオル・アメニティ・掃除機などを個別に運搬
  • パントリーと客室を何度も往復し、移動時間が長くなっていた

取り組み内容:

スタッフを交えて話し合い、以下を実施しました。

  • 多くの備品を一度に運べる運搬用台車を導入
  • パントリーのレイアウトを見直し、掃除機や食器類などを台車に一括積載できるように配置
  • 清掃順序を見直し、「部屋が空くのを待つ時間」を減らすように、先に清掃できるエリア(食事処など)から着手
  • 各パントリーに”大きな時計”を設置し、スタッフが時間を意識しやすいようにした

結果:

  • 移動時間が従来の半分に
  • 清掃全体の効率も大幅に改善

現場からのコメント:「実は、道具や順番の話を誰かに聞かれたことはありませんでした。一緒に考えてもらえたことで、『頑張りどころを間違えなくて済む』ようになりました」

③ 動線のムダを減らす—5Sと「探し物ゼロ」の道具配置

清掃の業務効率化を扱うコラムでは、「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ(いわゆる5S)」の重要性が強調されています。

よくある状況:

  • 清掃道具があちこちに分散している
  • どのクロス・モップをどこに使うかが人によって違う
  • 毎回、「あれどこだっけ?」から作業が始まる

こうした状態では、”掃除の時間”より”探す時間”が増えてしまいます。

効率化のポイント

  • 用途別に道具を分け、すぐ手に取れる場所に収納(床用・壁用・トイレ用など)
  • 清掃カートには「必要最低限の道具+予備1セット」までに絞る
  • 収納場所にはラベル・写真を貼り、誰でも同じ場所に戻せるようにする

「探さなくていい」のは、清掃効率化の一番の近道です。

清掃内容とスケジュールの標準化でムラを減らす

① チェックリストとマニュアル—「考える時間」を減らす

日常清掃の効率化を解説する記事では、「どの場所を、どの順番で、どの道具・洗剤で、どれくらいの時間をかけて行うか」を整理したチェックリストやマニュアルが、ムラとやり直しを減らす鍵だとされています。

例:トイレ日常清掃のチェック項目(抜粋)

  • 床のゴミ・髪の毛・水たまりの除去
  • 便器・便座・フタの洗浄
  • 手すり・ドアノブ・レバーの拭き上げ
  • ペーパー・石けん・タオルの補充
  • 異臭の確認

こうしたチェックリストやマニュアルを整備するメリットは以下の通りです。

  • 新人でも一定の品質で清掃できる
  • 「今日はどこまでやるか」を迷う時間が減る
  • 抜け漏れによるクレームややり直しが減る

「ベテランの感覚」で回っている現場ほど、効率化の余地とリスク両方が大きいです。

② 実体験②—紙チェックからタブレット管理で、残業と抜け漏れが減った

清掃業界DXの事例では、紙のチェック表を使っている現場に以下の課題があったと説明されています。

  • 店舗ごとにフォーマットがバラバラ
  • 本部への集約に時間がかかり、抜け漏れや遅延が発生

対応として、以下を導入しました。

  • タブレットやスマホアプリで清掃チェックを入力
  • リアルタイムで作業状況を可視化
  • 「今、誰がどこをやっているか」「どこが終わっていないか」を本部と現場で共有

結果として、以下が報告されています。

  • 作業時間や人件費の削減
  • ミスや抜け漏れの早期発見
  • データをもとに清掃頻度や人員配置を見直せるようになった

現場からのコメント:「最初はタブレット入力に戸惑いましたが、慣れてくると、むしろ紙より楽で、『今日はここまで終わっている』が一目で分かる安心感があります」

③ ロボット・自動化の活用—人がやるべき場所に集中する

日常清掃効率化の記事では、「清掃ロボットによる自動化」が、広い廊下やロビーの床清掃に有効とされています。

仕組み:

  • 人が対応しづらい時間帯(早朝・深夜)に、自動で床を清掃
  • 人はトイレ・水回り・高頻度接触部位など、「人の目と手が必要な場所」に集中

これにより、以下の効果があると紹介されています。

  • 単純な床清掃にかかる人件費・時間を削減
  • 清掃スタッフの負担を軽減し、離職防止にもつながる

ロボット導入は「人を減らすため」ではなく、「人がやるべき清掃に集中してもらうため」と捉えた方が、現場の納得感も得やすいです。

よくある質問(FAQ)

Q1:清掃の効率化で、まず見直すべきは何ですか?

A1: 最初に見るべきは「移動時間」と「探し物の時間」です。ゾーニングと動線、清掃カートやパントリーの配置を見直すことで、無駄な時間を大きく削減できます。

Q2:清掃時間を短くすると、品質が落ちませんか?

A2: やり方によります。動線・順番・道具・チェックを改善すれば、同じ時間または短い時間で品質を維持・向上させることが可能だと、複数の事例で示されています。

Q3:DXやロボットは、中小規模の施設でも導入する価値がありますか?

A3: はい。特に、広い廊下やロビーなど単純反復作業の床清掃には効果が高く、スタッフ不足のカバーにもなります。まずは小さいエリアから試験導入するのがおすすめです。

Q4:チェックリストが増えると、逆に手間が増えませんか?

A4: 項目の作り方次第です。「重要な箇所に絞ったチェックリスト」と「紙の代わりにタブレットでのチェック」を組み合わせれば、抜け漏れ防止と記録の一元管理が同時にできます。

Q5:効率化で一番やってはいけないことは?

A5: 「時間だけ削って、作業内容を変えないこと」です。これは単なる”時間短縮”で、ミス・クレーム・離職リスクを高めてしまいます。

Q6:スタッフのモチベーションを下げずに効率化を進めるには?

A6: 改善案を現場と一緒に考え、「楽になった」「動きやすくなった」と感じてもらえる施策から始めることが大切です。道具の整理や台車導入など、”目に見える改善”は効果的です。

Q7:効率化の成果は、どうやって測ればいいですか?

A7: 残業時間・人件費・1人あたりの清掃可能エリア・クレーム件数・やり直し回数などを導入前後で比較します。スタッフアンケートで「負担感」の変化を確認するのも有効です。

まとめ

施設清掃の効率化は、「人を増やす」前に「動線・道具・スケジュール・仕組み」を整えることから始まります。

「もっと早く・もっと多く」を現場に求めるだけでは、ミスと離職を招くだけです。ゾーニング、清掃順序、カートとパントリーの配置、チェックリストやDX・ロボットなど、設計と仕組みの改善に投資した方が、中長期的にはコストもストレスも減らせます。


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