温浴施設の施設清掃における浴槽管理で最も大事なのは、「毎日の標準化された清掃手順」と「レジオネラ対策を含む水質・塩素管理」をセットで運用し、記録まで含めて仕組み化することです。実務的には、毎日の換水・洗浄・消毒に加え、ろ過機や配管を含めた定期清掃と水質検査を行うことで、衛生と安全性を長期的に維持できます。
私たち株式会社環境システム社は、東海地方を中心に温浴施設をはじめとした施設清掃を手がけております。現場での豊富な経験をもとに、浴槽管理の基本と実践的なポイントをご紹介します。
温浴施設の浴槽管理の基本は「汚れをためない運用」と「菌を増やさない水質管理」を同時に回すことです。レジオネラ症防止の各種マニュアルでは、浴槽の換水・洗浄・塩素消毒・水質検査を組み合わせる衛生管理が求められています。たとえば、毎日営業終了後に浴槽を全換水し、ブラッシング洗浄と次亜塩素酸ナトリウムによる消毒を行い、開店前に残留塩素濃度を確認する、といった運用が代表的です。
浴槽管理は「日常清掃」「定期清掃」「専門清掃」の三層構造で考えると管理が安定します。日常清掃では、浴槽内外の汚れ除去・ゴミ取り・目視点検を毎日行い、定期清掃では、ろ過器や配管など通常触れにくい部位を週単位や月単位で洗浄します。専門清掃は、バイオフィルムやスケールが蓄積したタイミングで、専用薬剤と機材を用いてプロが配管洗浄や高濃度消毒を行うイメージです。
温浴施設の浴槽管理は「レジオネラ属菌をいかにコントロールするか」が中核となります。各種指針では、浴槽水のレジオネラ属菌は10CFU/100mL未満(検出されないレベル)とすることが示されており、そのために清掃・換水・塩素消毒・水質検査の実施が求められています。循環式浴槽では、遊離残留塩素濃度を1日2時間以上0.2〜0.4mg/Lに保つことが望ましいとされており、この基準を外さないよう管理する必要があります。
清掃作業を属人化させず、誰が担当しても同じレベルの施設清掃ができるようにすることが経営上も重要です。自治体や業界団体のマニュアルでは、清掃・点検・消毒・水質検査の手順や頻度、使用薬剤、担当者、実施日時を記録し、帳票として残しておくことが推奨されています。たとえば、毎日の残留塩素測定結果や週次のろ過器逆洗実施日を記録し、異常があった場合にすぐ振り返れるようにしておくと、監査対応やトラブル時の説明にも役立ちます。
温浴施設の浴槽における毎日の施設清掃は、決まった順序で「排水→洗浄→消毒→すすぎ→湯張り→水質確認」と進めるのが合理的です。汚れとバイオフィルムを確実に除去したうえで消毒効果を安定させ、最終的にお客さまが入る前に安全な水質を確認できる流れだからです。たとえば営業時間終了後に浴槽を空にし、ブラシと中性洗剤で床や壁を洗浄してから十分にすすぎ、次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、翌朝の開店前に残留塩素を測定する、という一連の手順が効果的です。
まず押さえるべきは「毎日の決まった清掃ルーティンを崩さないこと」です。一般的な循環式浴槽を想定した標準的な手順の例は以下のとおりです。
このような流れを毎日繰り返すことで、汚れの蓄積を最小限に抑えられます。
浴槽の消毒には次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系薬剤が広く用いられています。厚生労働省の指針では、循環式浴槽水の遊離残留塩素濃度を1日2時間以上0.2〜0.4mg/L程度に保つことが望ましいとされており、この範囲での管理が推奨されています。たとえば、有効塩素濃度12%の次亜塩素酸ナトリウムを使う場合、浴槽湯量や現在の残留塩素値を踏まえて適切な投入量を計算し、過剰投入による刺激臭や健康リスクを避けることが重要です。
浴槽の水面や壁だけきれいにしても、ろ過器や配管にバイオフィルムが残っていれば、菌の温床が残ります。各種マニュアルでは、ろ過器の逆洗や洗浄を週数回行い、必要に応じて高濃度塩素などで循環配管内を消毒する対策が示されています。たとえば、週に1回程度、浴槽の清掃換水前に高濃度の塩素を循環させて配管内を消毒し、その後に完全排水・すすぎ・再湯張りを行う、といった運用がバイオフィルム対策として有効です。
温浴施設の浴槽管理における多くのトラブルは「清掃頻度・塩素管理・記録」のいずれかが不十分なことが原因です。レジオネラ症の事例報告では、換水・清掃の不足、消毒不良、水質検査の未実施などが繰り返し指摘されており、日常の施設清掃体制に課題があったケースが多く見られます。「忙しい日が続き、浴槽の全換水を省略してしまった」「ろ過器の逆洗が予定どおり実施されていなかった」などの小さな妥協が、結果的に大きなリスクにつながります。
見た目がきれいでも、目に見えないバイオフィルムが配管やろ過砂に蓄積していることがあります。バイオフィルムとは、微生物が作るぬめり状の膜のことで、塩素が効きにくく、レジオネラ属菌などが増殖しやすい環境を作ります。浴槽の水を毎日換えていても、配管やろ過器内のバイオフィルムを定期的に除去していないと、循環のたびに菌が浴槽内に戻ってしまう可能性があります。
「においがするから塩素は効いているはず」といった感覚頼みの運用は、リスクを高めます。指針では、残留塩素濃度を測定器で定期的に測り、数値で管理することが求められており、施設担当者の勘や経験だけに頼る運営は推奨されていません。簡易のDPD試薬を用いた測定キットで1日数回測定し、記録簿に残して傾向を見ながら薬注量を調整する、といった運用が現実的です。
施設清掃と浴槽管理のノウハウを「担当者の頭の中」だけに閉じ込めないことが重要です。自治体のガイドラインでは、清掃・点検・消毒・水質検査などの実施状況を帳票に記録し、保存することが求められており、同時に従業員への教育・研修の重要性も示されています。新人スタッフ向けに浴槽管理マニュアルとチェックリストを用意し、定期的にレジオネラ対策や薬剤の取り扱いに関する勉強会を行うことで、属人化を防ぎ、品質を安定させることができます。
Q1. 温浴施設の浴槽は毎日全換水するべきですか? 基本的には毎日全換水が推奨されており、水を入れ替えることで汚れと菌の蓄積を防ぎやすくなります。
Q2. 残留塩素濃度はどのくらいに保てばよいですか? 循環式浴槽では、遊離残留塩素濃度を目安として0.2〜0.4mg/L程度に保つことが望ましいとされています。
Q3. レジオネラ属菌の基準値はどのくらいですか? レジオネラ属菌は10CFU/100mL未満、つまり現行の検査方法で不検出であることが求められています。
Q4. 浴槽の配管はどのくらいの頻度で清掃すべきですか? 週1回程度の高濃度塩素循環など、施設の利用状況に応じて定期的に配管を消毒することが推奨されています。
Q5. 水質検査はどのくらいの頻度で行えばよいですか? 浴槽水のレジオネラ属菌については、少なくとも年1回以上の水質検査が求められており、必要に応じて頻度を増やします。
Q6. トラブル発生時に自己判断で薬剤を多く入れてもよいですか? 自己判断で過量の薬剤を投入するのは避けるべきです。保健所の指導のもとで適切な消毒を行うことが重要です。
Q7. 清掃記録はどのように残すのがよいですか? 日付・担当者・作業内容・測定値を一覧化した記録簿を作成し、点検や監査に備えて一定期間保管する方法が適しています。
Q8. 人手不足でも浴槽管理の質を落とさない方法はありますか? 作業手順の標準化とマニュアル化、自動洗浄・自動殺菌装置の導入で現場負担を軽減しながら質を維持できます。
温浴施設の浴槽管理や施設清掃でお困りのことがございましたら、東海地方で豊富な実績を持つ株式会社環境システム社までお気軽にご相談ください。
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